立ち入り禁止での釣りについて【釣り禁止マップ】
はじめに
シーバスの釣りは大別すると3つになると考えています。
1河川の釣り
2港湾部/運河でのストラクチャーでの釣り
3ボートでの釣り
シーバスを始めたての方が最速で、コスパ良く釣りたい!とお考えならば、ほとんどの場合ボートに乗ることが賢明でしょう。
しかし、シーバス釣りの性質なのか、ショアに拘って釣りをする方が多いような気がします。高価なルアーを何個も何個も買って、ボートに何回も乗れた金額の装備を携えて。これはこれで美徳です。ショアの釣りは求道的なのです。
そんなショア野郎の一部はやがて拗らせていきます(釣れなさ過ぎて)。
そうです。より釣れやすいところを求め私有地だろうがどこだろうが、足を踏み下ろすのです。魚のスレとは無縁の桃源郷を追って。
気の毒なことに、東京はそんな彼らに決して寛容ではありません。
立ち入り禁止の場所で釣りをするとどうなるか
結論、連行されます。
港湾部で釣りをしていると、喉から手が出るような、魅惑的な立ち入り禁止エリアが目の前に現れます。そして稀にそこで釣りをしている方を見かけます。
去年のその日見かけた方は、簡単に魚を釣り上げていました。魅力的な場所は確かに釣れる場所であるようです。
しばらくすると警官が釣り場にやってきました。その後は皆さんのお察し通り、釣り人を連れて去っていきました。
野次馬の性質なのか、その場に私と居合わせたもう一人の釣り人が話しかけてきました。
話を聞くに彼はかつて三回ほど警察に見つかった経歴(キャリア)持ちで、最近の立ち入り禁止釣りシーンをいろいろと教えてくれました。
1、2回目は3年前までに起こったことらしいです。その時は、名前を警察手帳に控えられ、警察無線で身分を確認された後に厳重注意で事が済んだらしいです。また、彼の仲間内では厳重注意で済むのが共通認識であったようです。
ところが2年前の3回目は厳重注意で済むことはなかったようです。先に連行されたあの釣り人と同じ結果を辿りました。
彼曰く、逮捕された後、最寄りの警察署で取り調べがあり、当然のように書類送検(検察に調書を送る手続き)があったそうです。その後、どういう訳かいつまで経っても起訴か不起訴か結果が分からずじまいとのことです。
彼はもしかしたら、自分が逮捕されたのは東京オリンピックの開催に伴い、警察の不法侵入者の対応が変わったからかもしれないと持論を述べました。逮捕されては釣りの割に合わないと考えたようで、二度としないとも私に話しました。
ワイ「
」
語り終えて満足げな彼はその場を去りました。
非常に学びあったお話でした。
イリーガルな釣りを無くしたいワケ
シンプルに同じ趣味をやる人間に卑しい人間がいたらめっちゃ嫌だからです。
はみ出し者は往々にして、元のコミュニティに迷惑をかけるものです。ルールを厳格化できる行政から見て、逸脱者も順守者も同じです。等しく釣り人です。
立ち入り禁止を犯すものは往々にして公共物を破壊します。行く手を阻むフェンスをことごとくその体重で壊していくのです。都市部でランガンされる方は一度は目にしたはずです。
それを重く受け止めた行政は何を考えるでしょうか。中学生でもわかる話です。
お好きなストラクチャーを合法的に打つ方法はあります。船に乗りましょう。
それでみっくさんが考えたこと
そういえば、立ち入り禁止の場所に立ち入った男が、警官の元に着いたときこんなことを喚いていました。
「ここに立ち入り禁止って書いてないじゃないか」
なるほど、たしかに禁止の旨を記した看板がない。
すると警官は「立ち入り禁止か分かっても分からなくても、入ったことには変わらないから。おかしいと思うなら管理者に言って。普通はフェンス超えたらダメだってわかるはずなんだけどね」と、あっさりと一刀両断していました。
めっちゃ面白かったです。
…そして今。ふと思いつきました。
オンラインマップ上で立ち入り禁止や釣り禁止が分かれば、ルールの範囲内で釣り場を見つけて釣りの計画を組み立てられるのではないかと。思えば、かつてオンラインマップで良さげな釣り場を見つけて現着するも、立ち入り禁止でげんなりしたことが何回もありました。
正直そういう経験も楽しかったのですが、他の人に、特にシーバス初心者に押し付けるようなものではありません。
釣り場を見つけるのは難しいことなのです。
また、立ち入り禁止を犯す人も、同じく釣り場を探して探しあぐねた結果違法行為に至るのも想像に難しくありません。
しかし、今のこの世の中、釣り場をwebに晒して挙句、荒らされることはよくある話です。地元のアングラーへ配慮も必要です。
そこで私みっく!さんは釣り禁止マップを作ることにしました。
次の記事にて公開します。
今回作成する釣り禁止マップは東京湾を沿岸を基にしていきます。
初期段階ではわかる範囲で作っていきますが、今後調査を行い加筆していきます。
また、本マップは釣り場を紹介するものではありません。
修正依頼等がありましたら
にマップの画像を添付したDMをお願いします。
電車釣行ランガンスタイルについて
こんにちは。釣り場で出会った人のテスター自慢、メッチャうざい。
みっく!です。
電車釣行
都市部、特に東京都でのシーバスシーンは他地域のそれとは大きく違うなとなんとなく考えるみっく!です。
電車釣行は、その都市の公共交通機関の利便性に依存しており、こと発達した東京においてはむしろ主流なんじゃなかという考えすらあります。
電車釣行アングラーが見たかったら、土曜の晴れた朝方に東西線の下り方面、浦安まで乗るか、
また同じく土曜の晴れた朝方に京急線の下りに乗ればよいのです。
それだけたくさんいます。
なぜ電車アングラーが多いのでしょうか。
理由は様々です。
車を持っていない。あるいは、車はあるけど土地代が高くて、一日港湾部で駐車しようものならカゲロウF124が買えてしまうくらいになってしまう。または、バイクはあるけど都内の駐禁事情は苛烈で、怖くて置けたものじゃない。もしくは、停める場所がない。
まあそんなところでしょう。
要は金がないのです。
快適なアーバンライフのトレードオフに、生活コストの高騰は避けられないのです。
電車釣行がなんだか悲しい感じになってきましたけど、何にでも利はあります。
電車釣行は、運転しなくていいのです。私としてはこれがあまりにも大きいです。電車は寝れますが、車では自分が運転する限り寝れません。
それに気軽です。あんまりお勧めできませんが、酒でも飲みながら釣り、なんてことも可能です。
そのタックルでいいのかい
逆に電車釣行のデメリットは何でしょうか。
深夜帯の釣れる時間に合わせられない。これが最も大きなものでしょう。
私個人としては荷物がかさばるという点を推したいです。荷物がかさばるのはなんてたってスマートではありません。
混雑した電車内では鬱陶しいと思われるのは想像にたやすいです。
また、車内や近所で浮くということも忘れてはなりません。特に海や川から離れれば離れた地域ほど、近所の「なんだこいつ」という奇異の目にさられます(経験済み)。
「俺は俺だ、他人の目なんて関係ねえ」的なヒップホップなスピリッツをお持ちの方はそれでいいかもしれません。私は嫌です。陰の者ですから。
かくかくしかじか、陰の者こと私はなんとかお金をかけて、移動中は少なくとも’釣りとはわからないけど何かしらの趣味をやっている人’に擬態することに尽力しました。
以下は私の試行錯誤の結果になります。
みっく!さんは考えた
オカッパリソルトルアーフィッシングの必須アイテムを挙げると
- ロッド
- タモ
- リール
- バッグ
- ルアーケース
- リーダー
- スナップ
- ラインカッター
- 手元を照らすライト
になります。
これらのうち、嵩張る物を挙げるとすれば
- ロッド
- タモ
になるでしょう。
まず、ロッドはもちろんパックロッドです。これがなければ荷物のスマート化は図れません。
シマノディアルーナMB S806-MLです。
パックロッドなりの持ち重りがありますが、私は特に気になりません。ぜんぜん使えます。
タモはメジャークラフトのランディングネットセットの400を使ってます。
網部分が四つ折りできるのが決め手です。
次に
- バッグ
はシマノの ランガンウェストバッグを使っています。私は腰が弱いので斜め掛けで使っています。
見てください。このシンプルながら機能的なデザイン。完璧です。シマノさん、斜め掛けでこんな感じの作ってください。
候補にマズメの レッドムーンウエストバッグを考えましたが、
釣り具感と収納性の悪さを避けて購入に至りませんでした。
このバッグに
- リール
- ルアーケース
- リーダー
- スナップ
- ラインカッター
- 手元を照らすライト
を収納します。こんな感じで。
ナイスなサイズ感です。
また、タモ網はテイルウォーク W.T.C ドライタンクを使って収納します。
控えめに言ってこの商品神商品です。
- 価格: 2552 円
- 楽天で詳細を見る
防水で、多用途に向くバッグを作るメーカーは今まで無かっただけに、釣具屋でこのバッグを見つけたときは感動しました。テイルウォークを擁する株式会社A-Tecの商品企画担当の人に感謝を伝えたいくらいです。
容量に余裕があるので、冬はナイロンパンツを一緒に入れます。
あ、タモは釣れたら臭くなるので、ビニール袋で包んで収納しましょう。
ロッドとランディングポールは、こいつに入れます。
海外ダイワで販売されている、パイクフィッシングで使われるロッドのトラベルエディション、’POWER MESH GAME TRAVEL’のケースです。
パイクとはヨーロッパの汽水・淡水域に生息するキタカワマスを指します。成体16kgに達し、ヨーロッパのアングラーに親しまれています。(wikipedia引用)
多くのパックロッドに付属されているケースは固いものであり、折りたたんで収納するという用途を満たしません。
しかし、このパックロッドのケースはその素材の柔らかさを活かし、釣行時は先のドライタンクバッグに折り畳んで収納できます。
す、すばらしい…
2021年5月30日現在、
シマノさん、ダイワさん、取っ手が付いたパックロッドの取っ手付きソフトケースの販売をお待ちしております。
以上この3つのバッグを使って私は釣り場に行きます。
運搬時はこうします。オーソドックスにカラビナ両端に付けちゃえ大作戦です。
以上の試行錯誤を経て、
運搬時は
こんな感じになります。
ほら、なかなか’釣りとはわからないけど何かしらの趣味をやっている人’に擬態できてませんか?
長いものを、周囲に気を使いながら運搬するストレスがないのはかなりありがたいです。例えば、さも当たり前のように座席に座れるのですから。
まとめ
たまーに2ピースではないNew Rodを引っ提げて意気揚々と電車に乗ると、前述の装備のありがたさが身に沁みます。
そういう日に限って有給日なので、「なんやコイツ」の視線の数は増えます。
ああ、お金持ちのご子息っぽい私立小学校の制服を着た女の子よ.....
まじまじと見ないでおくれ....
ダメな大人みたいに思わないでおくれ....
他人の視線に怯えて対策する私。
THEアングラーみたいなカッコで電車に乗るのが自分らしさというなら、視線を恐れて釣り人以外の何かに擬態するのも自分らしさなのかもしれません。
ジグヘッド考察の巻
ジグヘッドについて思うこと
ジグヘッド。もともとはブラックバス等で使われていたルアーの一種ですが、小沼プロが開発に携わったMARS R-32からシーバス用に広まっていきました。
いまでは多くの種類のものが販売されており、シーバス狙いの選択肢として十分に浸透している感があります。
(ボトム)ワインド
アクション強めのシャッドテール
微動なピンテールアクション
...
と、釣法も多岐に確立されいます。
また、ジグヘッドとワームの性質上、製造コストも安価なので、商売がお上手なメーカーが開発に注力している印象があります。
コアマンについて
近年のジグヘッドワーム事情を語るとすれば、コアマンは語らざるを得ない存在と言えるでしょう。
泉氏が興したこのメーカーは、VJシリーズやRJシリーズ、IPシリーズ、スピンテールのPBシリーズとヒット作を連発してきました。
また、従来のメーカーがやってこなかった「デイゲーム特化」というマーケティング戦略が優れており、根がかりしやすい鉛と製造原価の安いプラスチックゾルを一般ルアー並みの価格で販売することに成功した、現代釣り具ビジネスのロールモデルとなる偉業を達成しています。
商業的側面を先に触れましたが、先述の商品群は性能が良く、それぞれが類似商品のパイオニアとなっています。
その中でもVJシリーズの人気は凄まじいものです。2021年5月19日現在「今すぐ買おう」とすれば、ほぼ間違いなく転売品しか選択肢がない状況です。
販売自体は数年前からされていたようですが、この一年間で品薄状態が頻発しています。要因は様々思いつきますが、長くなるので機会があれば。
ルアー厳選
さて、シーバス釣りに傾倒していく中で私はある考えが沸いていきました。
荷物多すぎ(しんどい)
特定のベイトパターンをするのならまだしも、出たとこ勝負のランガン打ちみたいな釣り(結構好き)になると鞄の中のルアーケースは増えます。
さらに私はルアー同士のフック絡みはどうしても我慢できないので、一個ずつ独立した収納スペースのあるケースの使用しています。
そういったケースは一般的に仕切りのないものと比べ収納できるルアーの数が少ないものです。つまり、私は頻繁に持っていくルアーに対して厳選をかける必要がありました。
たいていの場合、持っていくルアーの数は20個程度です。
私としてはこれでも多いと感じます。
理想はメイホウ リバーシブル145(収納可能ルアー数:10)一個で釣りに行くことです。
仰々しい釣り装備ではなく、サコッシュ一つで気軽にしたいものです。
しかしどのルアーにすればいいのか・・・
経験上、ルアーの特性を考えたときに、ジグヘッドワームの「まあ、間違いないよね」感は異常です。
ワームは簡単に釣れるから面白くない。だからハードプラグしか使わない、という人も少なくないと思います。
そこは人それぞれです。私は坊主で帰りたくないなと思うような、趣味に合理性を求めちゃうアングラーなので、採用です。
釣り方に合わせて、持っていくルアーの数10個のうち5個は持っていきたいところです。
問題点
ここにきて本題です。
単純にこの手のルアー高過ぎね?問題です。
非常に良く釣れる、とされるVJは定価での入手ハードルが高い。
他の有名どころを見てみましょう。
トレブルフック付のジグヘッドワームの相場は、大体1000円~1700円といったところでしょうか。
一方で有名な静ヘッドはワームと合わせて一個あたり250円といったところです。
この差は大きいです。前者の場合3回も根掛かりしてロストしようものなら、私の場合完全に戦意喪失します。え、根掛かりするのは下手だって?まあまあ、根掛かるところって釣れるところと紙一重なんですよ、ね?
では安価な静ヘッドで手を打とうか。
経験上静ヘッドでも十分に釣れることが多かったのですがフッキングに難を感じることが度々ありました。
うむ。なるほど。
安価にトレブルフックのついたイイ感じのジグヘッドワームは作れないか?
ということで普通のジグヘッドにトレブルフックのアイを安価に作って、密造VJを買うなんてダサいことを防ごう!という回になります。
早速、見本となるVJを買ってみました。運がいいことに近所で定価で買えました。
ふむふむ。このヘッド形状がいい感じにロールするのですね。
そしてこの逆付けな感じのワームが千鳥りを自然に演出してバイトを導くということでしょうか。
どの程度効果があるかは不明ですが、ワームが柔らかいのもポイントでしょうか。
フックは細軸で、 刺さりは抜群です。開発者の泉氏はレバードラグリールを多用するので、繊細なファイトが求めれられそうです。
この微弱なロールをVJのV(バイブレーション)と表するのはなんだか違う気がしますが、バイブレーションとは広義のローリングと言えばなんとなく腑に落ちる気がします。
このヘッド形状で起きるロールを完全再現というのは難しそうです。
使ってはいませんが、がまかつのレンジスイマーがよさそうな気がしますが、コストパフォーマンス(CP)上の理由でパスです。
目標は改め、「コスパ良く、ワームの動きもよろしく」です。
そうなるとフジワラのムゲンヘッドがよさそうです。
10g程度のジグヘッドをご使用になるのであれば、ショートシャンクのものを使用しましょう。ワームの可動域が大きくなります。
今回使用するアイテムはこんな感じです。
- #00のクロススナップ
- #2のスプリットリング
- #8のDUOのフック
- メジャークラフト パラワーム 3.0inch SHADタイプ
CP(コストパフォーマンス)を考えたとき、格安と知られるFimoフックを考えましたが、正直根掛かり上等で釣りするならもう少し安いほうがいい。
すると上記のフックがいいなという結論です。
価格は17個で990円。破格です。細軸ですが対ランカーに備えるつもりもないので使用に十分かと。
工程に入ります。
まず、スナップを開き、プライヤーで掴んでワームキーパー部を通します。
スナップを閉じます。プライヤーを使うと閉じやすいです。
フックのすっぽ抜けを防ぐための仕組みです。
ワームを刺します。下の画像のようにジグヘッドとワーム並べて、フックのx軸上最も遠いところから平行の位置でワームにマジックペンで印をつけて刺すと真っすぐ刺しやすいです。
刺し終えたら、少しワームを手前にずらし、瞬間接着剤を微量塗ります。それからワームをヘッドに押し込みます。
最後にスプリットリングとフックを取り付けます。完成です。
時間があれば、フックにスプリットリングを全て取り付けておきましょう。次にジグヘッドを作る自分のためのやさしさってやつです。
これで太っいシングルフックと繊細なトレブルフックを兼ね備えた、殺意の高いジグヘッドワームが完成しました。
上手にジグヘッドの捕食をしてくれば、元々備わっていたシングルフックにかかります。この場合はフッキングさえ上手くできればバレることはないでしょう。
一方でうっかり食い損ねちゃったようなバイトには、トレブルフックが有効であると考えられます。針が細いので、大きい魚だと大変なファイトになりそうですが。
どちらにせよ、フックが増えたほうが、バレる確率が減るのは火を見るよりも明らかってやつです。
検証
いざ釣行へ。
サンプルは少ないですが、早速結果が出ました。
嬉しいもので、トレブルに食いついてくれました。
バイト時の衝撃は魚が戸惑いながら食ってるような感じでしたので、それを拾えたトレブルの恩恵は有意であると考えることができます。
最後に単価を計算しましょう。
個数 | 価格 | 単価 | |
MUGENヘッド 14g | 4 | 319 | 79.75 |
クロススナップ#00 | 9 | 297 | 33 |
スプリットリング #2 | 18 | 242 | 13.44444 |
DUO フック #8 | 17 | 990 | 58.23529 |
メジャークラフト ワーム | 6 | 500 | 83.33333 |
総計 | 54 | 2348 | 267.7631 |
一個270円でトレブルフック付ジグヘッドの代用品が手に入るなら大成功でしょう。
それに釣れたし。
実験前はやっぱり高いほうがいいのかななんて思っていましたが、なんとなくそんな考えは薄れてきています。
釣り具ビジネスの根源はそこにあるのです。
ルアーに対する信心が釣果という結果をもたらすのです。
メーカーはその信心をいかに獲得するか、です。
追記
この商品、普通にアシストフック用のアイがついてますね。
こんな記事を長々と書いたのがしんどくなりました。
私の場合釣り具はオフラインで買うことが多いので、安定的に買いやすいアイのない方をガチャガチャ弄って使っていくことになりそうです。(単価が安いからってのもある)
釣り車(?)を用意した
最近引っ越した
結果から先に書くと、アレみたいになりました。
漁港とかにいるじゃないですか、釣り装備を突き詰めたおじいさんのヤバいチャリ。
あれになりました。想定外のところで加齢を思い知り、どうあがいても自分もいつか町や釣り場で見かける爺さんになるんだと悟りました。
最近引っ越しをしました。生活環境が大きく変わり、釣りに行くことが少なくなったのですが、やっと環境に適応できてきたので本エントリーを。
今回は釣り特化の自転車について書いていこうかと思います。
ロードバイクにハマる
コロナウィルス感染拡大に伴うリモートワークの波は僕を例外なく飲みました。
最初は大喜びでしたが、しだいにオフィスの存在がありがたく思えてきました。
不摂生な生活リズムと食事。
自堕落な行動パターン。
いつしか僕の体重は10kg増えていました。
そんな悪循環の中僕はひらめきます。
そうだ、チャリ乗ろう。
5km離れたところに荒川がある。そこにはサイクリングロードがある。20代半ばになって足腰の強さの重要性が分かってきた。階段で息が切れるのは非常に情けない。自己研鑽の一助として自転車は大いに役立つのでは。と。
これは非常に良いアイデアでした。その後クロスバイクを購入してから、2週間でカーボンロードバイクとかいう高価な買い物をしてしまうのは大誤算でしたが。順調に自転車沼に、いまのところ腰までつかっています。
そんな楽しい自転車ライフですが、4月になり転機が訪れます。
荒川を激しく吹き抜ける北風が和らいできました。そうなると暖かくなり気軽に出かけられるようになりました。すなわち釣りに行きたくなった、ということです。
手持ちの高価なロードバイクで釣りに行くことを考えました。
カーボン製ということで雑に使うには気が引けます。
考えたらすぐに結論が出ました。
もう一台買おう。
結論が出てから1時間後には、メルカリで中古のジャイアントのロードバイクを買っていました。お値段24,500円。
なぜクロスバイクではなくロードなのか。これはカスタムの幅です。語るに長いのですが、「中古でコスパ良く、カスタムしたい」となると間違いなくロードに軍配が上がります。
翌々日にはカーシェアでハリアーを借り意気揚々と往復80kmの道のりをこなし、無事に新しい子が我が家にやってきました。
結構綺麗です。前オーナー曰くたまーに乗っては物置にしばらく置くことを繰り返していたそうです。パーツの消耗から見るに嘘ではいと思いました。
モデルはOCR3。2007年のモデルです。ロングライドに適したエンデュランスロードのエントリーモデルに相当し、後継モデルがDefy3になっています。
骨董品のように感じますが、僕はまったく気にしていません。
世界一の生産数を誇るジャイアントのアルミ合金成型技術ALUXXは、その耐久性と破格と言えるコストパフォーマンスでかつて多くの自転車メーカーを屠ってきた経緯があります(諸説あり)。
そしてホイールやチェーン、レバーなどの部品は自転車乗りからしたら自分で交換できる消耗パーツなので、フレームさえちゃんとしていればどうとでもなるのです。
今回はさすがに14年落ち。ゴムパーツ等に怪しい劣化があるのでそこは新品に換装します。
釣りに流用できるか考える
釣りに必要なメインギアは以下の3点になるでしょう。
- ロッド・リール
- タモ
- バッグ
これらのうち、運搬に厄介なのではロッドとタモ。
道具全てを背負いこんで自転車に乗るのは肩にかかる負担と不快感から避けたいところです。
可能なら何も身に着けず自転車に乗りたい。
加えて、ランガンをしたいと考えると、ロッドとタモは組んだ状態で移動できるほうが望ましいです。
そうなると、ロッドはハンドルに、タモとバッグはリアキャリアに装備するのが良いと判断しました。
そういえば有名な釣りプロの大野ゆうき氏はDAHONのミニベロ(小径車)に自身のブランドのロッドホルダーをハンドルに括り付けていますね。
パーツを注文
さて、手元に届いたので規格・寸法を計測し、注文します。
自転車用のリアキャリアは大きく分けると4種類あります。
- シートポストに取り付けるタイプ
- 泥除け用フェンダー取付穴に取り付けるタイプ(2点)
- キャリパー付近のダボ穴とフレームに取り付けるタイプ
- キャリパー付近のダボ穴と車輪の軸(クイックリリース)に取り付けるタイプ
どんな自転車にも対応できるのは1です。スタイリッシュです。ただし、シートポストがカーボン製であれば取り付けが厳しいのと、キャリアを支えている点が1点のみなので耐荷重が不安なのがネックです。
僕が買ったOCR3はどうか。
あら、ありますね。2で決定です。
こういったダボ穴は走りに特化すると不要ですので、グレードが高ければ高いほどなくなる傾向にあります。
リアキャリアを取り付ける前提でロードバイクを買われる方は、その車体のフレームがどういった加工がされているかよくチェックする必要があります。
それからハンドルに取り付けるロッドホルダーも。
多くの自転車釣行愛好家が使用されているミノウラのボトルホルダークランプとゴールデンミーンのロッドホルダーDXを組み合わせたものを採用します。
リアキャリアに取り付けるカゴも。これには悩みました。よく見るママチャリについているバスケットでもいいのですが、重さと見栄えの悪さに気が引けました。
ネットサーフィンをしているといいのがありました。
折り畳みコンテナという代物です。これだと軽いし、使わないときに折りたためるのでよさそうです。
また、いろんなものを取り付けるのですから、走りは当然劣化します。ただでさえ、重めのロードバイクなのですから、そこは少しはケアしてあげたいところです。
乗り物にこだわって乗られている方は良く分かると思いますが、換装したときに最も分かりやすく走りが変わるものは足です。自転車の場合はホイールとタイヤになります。
全くカスタムされている感じがしないこの車体についているホイールはなんだろう。
ググってみました。
ありがたいことにGIANTは過去の車両のデータをキチンと残していました。
FハブRハブに GIANT SPINFORCE ROAD WHEELSETの記載が(ハブは車輪の軸です)。
調べるとこのハブ、かなり重いです。嫌な予感がします。
結局OCR3に搭載されたホイールの重さはド級の約2200gでした。いままでこんなに重いホイールは見たことないです。
したがいましてはドレスアップも兼ねてコイツを注文。
重量は1900gと重めのホイールには変わりありませんが、車輪の300gの違いはかなり大きいです。
最後にタイヤもどれくらい履いているのかわからないので安定安心のContinental Ultrasport2の25c並行輸入品のピンクのものを。
ああそうだ、キックスタンドの存在も忘れちゃいけません。いろんなのがありますが、価格と強度で選びました。
どう組んだか
このカスタムで一番難儀したのはリアキャリアの取り付けでした。ダボ穴のクリアランスがひどい物で、リアキャリパーとリアキャリアがどうしても干渉してしまいます。
なんとなく予想していたことではありますが、少しがっかりしつつ、ホームセンターへ。丁度よい感じのステーとボルトとナットとワッシャーを見繕い、無事取り付け完了です。
結果的に出来上がったクリアランスはちょうどいい感じで非常に満足しました。
全体像になります。
なんかヤバい人のチャリ感がプンプンしますが、個人的には安定性と利便性に非常に満足しています。
メジャーはコモディティ、時として正しくありません。
かつてのイタリアの独裁者ムッソリーニとその妻が処刑された後、民衆の面前で逆さ吊りにされました。そのとき、自分のベルトでムッソリーニの妻のめくれたスカートを縛った勇気と美徳のある一人の青年に憧れるものです。
...
タモはこんな感じについています。
腰ベルトに刺すタモのパーツのクリアランスとカゴの外枠の幅が見事にマッチし、時速40km以上は出るダウンヒルでも落ちる心配はありません。
カゴの中には釣りバッグとツール用のベルトがすっぽり。
ハンドル周りはこんな感じ。
ロッドホルダーもいい感じ。高照度のライトは二つないと夜の荒川サイクリングロードはとてもじゃないけど走れません。
ざっとこんな感じです。
結論・どうしていくか
結構便利な自転車に仕上がりました。
その利便性から今ではスーパーへの買い物でもOCR3に乗っていきます。
最速のお買い物チャリの完成です。そうなると先述したカーボンロードバイクに乗る頻度が激減しました。なんだかな。
今後のカスタムとして考えているは
御覧の通りキャリアが微妙に尻下がりになっているので位置を修正するのと、
リアキャリアとカゴを着脱可能にするパーツを取り付けることです。
それと制動力に不満があるので105グレードあたりのブレーキキャリパーも追加で購入したいですね。
欲を言えば、フロントが3枚ギアと謎にクロスバイクのような仕様になっていますので、せめて2枚、できればフロンシングルにしたいと考えています。
今回はここまで。
【19スフェロスSW】プアマンズ・SWリールの巻
自分が○○派を主張して違う派閥を否定する傾向、このフィッシング業界でけっこう見ます。楽しそうで何よりですが、オモチャでそんな目を血走らせるなよ…とか思っちゃいます。
さて、随分とサボりにサボったブログ更新ですが、今回久々にリールを買ったのでインプレッションとみんな大好きカスタムの記録をここに残していこうと思います。
1.19スフェロスSWを買った。
買いました。決め手は、安いのとカスタムの余地があることです。
賛否両論ありますが、なんとなくかっこいいなと思ったのも決め手です。
予算は全然あるんでストラディックSWやその他のええやつを買うのも考えました。しかし、ショアジギングに大金を投じるには、激ハマりして年12回以上行くようになってからでも遅くはないなと思ったのでコヤツにしました。
私は東京23区に住んでるのですが、さすがはハイシーズン、どこの店舗のJSYにも置いてないらしくて、在庫確認の電話を5件ほど掛けたあたりでネットで買うことを決心しました。(なぜ不便にもGoogle Mapで都内の釣具店を見つけては電話をかけ続けることになったかは別の記事に書くことにします。不満があるので。)
結局私はAmazonで購入しました。決心した日、商品の定価が1000円ほど高くなったので、足元見られた気がして買い渋っていたら、次の日には元に戻ってました。(何があったのでしょうか。)かくかくしかじか、僕はめでたくリールを買えました。リール一つの買い物でとても疲れたのを覚えてます。
2.機能等
(1)気に入ってるところ
剛性(があるっぽいところ)です。
気に入ってる機能は以上になります。
・・・・え?
だって使ってみないと分んねえし、メーカーの機能特性を知った口で並べ立てるのもなんかダサいからここまでしか言えないんだもん。
補足を付け加えると、
このリールはサーフや堤防でのライトショアジギング用に買いました。
あんまり良く分からない(ライト)ショアジギングですが、一つだけ間違いないことは、狙うターゲット、例えばブリ族等々の引きはシーバスのそれと比較して強いことで、それに伴いリールの剛性はあったほうがいいってコトです。
このスフェロスSW、ボディ素材がアルミであるため、私が普段シーバスに使っているストラディックCi4+よりかは剛性面で強いはずです。
剛性が強いと楽に巻けそうだし、壊れなさそうだなって…(小並感)
コアプロテクトが○○だとか、カーボンドラグが○○だとかは、よくわかんないので他で調べてきてください。一般ユーザーが気にするほどのものではないと思うけどネ。
(2)気にいらないところ
これは断言できます。ベールです。
世の中には二つのベールがあります。
ワンピースベール(D社だとエアベールといふ)かそれ以外かです。
スフェロスSWに搭載されたこのベールはそれ以外のベールにあたる、名称不明の昔ながらのものです。
かつて私はこのインコンビニエンス(inconvinienceー不便な)極まりないベールのせいで高価なルアーを遥か高い空に見送り推計10000円近くを失っています。
憤りすら感じるのがこのベールです。
ここで初心者やすばらしきワンピースベールを最初から使っている方に、なぜこの手のベールはルアーの損失につながるかをお話しすると、
ここを見てください。
このラインローラーと針金の空いた隙間にPEラインが挟まり、気づかずに巻いていると糸がらみが起きたり、糸が傷つきます。そして糸に一定以上のダメージが蓄積されると、ルアーキャスティングはたちまち砲丸投げに代わり、釣行後には失ったルアーの総額を想像し暗い気持ちになります。
エアノスXTから始めたルアーフィッシングビギナーだった僕はこの初心者殺し機能で泣かされたってわけです。
製造コストから上位機能として扱われているワンピースべールですが、初心者にこそ必要なものではないかと思いますけどネ、シマノさん。
次に気に入らないところはこのT字ノブです。
理由は語ると長くなるので割愛するとして、私の釣りに対する考えにおいて、T字ノブは可能であればI字やラウンドノブに変えておきたいところです。
とまあ、気に入らないところはこんなものでしょう。
不満な機能が二つもついたこのリールをなぜ買ったんだ、突っ込みが聞こえてきそうです。
単純にこの二つの不快機能、追加でお金を出して解決できます。
3.リール・カスタムするぞ
(1)ベールからやっつける
スフェロスSWはベース機が17アルテグラです。
17アルテグラから派生したスフェロスSWの兄弟には20エクスセンスBB、18セフィアBBがあります。
この二つ、どちらもワンピースベールです。この際色合いが近い20エクスセンスBBから拝借しましょう。
その他、17アルテグラと非常に高い類似性を持つ15ストラディック、18ストラディックSWからもいけると思います。
パーツ構造からみるに
アーム固定軸と座金も必要そうです。
今回私は以下のパーツを発注しました。
総額税込み¥3,025でした。
発注のやり方は簡単です。お近くの釣具店にて上記パーツを伝え、自分の名前と電話番号を控えてもらいます。僕は電話にて受け付けてもらいました。
一週間近くで店舗に届きます。
私は釣りの予定が近かったので、追加で¥1,000を払いシマノパーツ特急便を利用しました。発注を午前中にしておけば翌日にパーツが釣具店に到着するものです。大手メーカーの流通の強さならでは、感じがして好感が持てます。
さて、ブツが届いたのでやっつけちゃいましょう。
アームを外します。汎用リールではトルクスねじが採用されていますが、このスフェロスSWには普通のねじです。少し気が楽ですね。
交換するパーツを置き換えます。上のは不要です。
あとは、この順の通りに組みなおします。
これでワンピースベールの完成です。
うーん、やっぱりワンピースベールは見た目がいいですね。
(2)おなじみのアレなノブ
アマゾンで「シマノ ラウンドノブ」と検索して出てきた一番安いやつにしてみました。
私はラウンドノブであればなんでもいいので色もこだわりません。
ランケルってメーカーです。¥790で買えて儲けモンだなと思いました。
たぶんですが、この手の格安ハンドルノブのパイオニアはゴメクサスでしょう。
それまではシマノ・夢屋、ダイワ・SLPワークスのやり過ぎなくらい割高なパーツを物好きが買うのが主流だったと思います。
欲しいけど、高いから買えない消費者は多かったのではないでしょうか。そのニーズを狙えたゴメクサス創業者のセンスは慧眼だなと感服します。
そしてできあがった格安リールパーツ市場の中でとりわけ安いものを買えたので、ありがたいです。
文句を言うとすれば、この手のパーツはおしなべくロゴがついててダサいってことでしょうか。
さて、少し脱線しましたが、作業に入りましょう。
正直、ハンドルノブ交換の方法は、多くの媒体で方法が紹介されつくされ「俺がやる意味あるのか?」と思うところですがせっかくですからやっていきましょう。
ハンドルノブについているプレートを、鉤状になっている針金をつかって外します。
プレートを外して現れた穴にプラスドライバーを入れてねじを外します。
ねじが外れると、ハンドルノブが外れます。
おそらくハンドルノブの付け根に残っているだろうプラカラーは再利用しません。
そしたらこの順で組みなおします。
最後のねじを回し過ぎると、ハンドルの回転が悪くなるのでほどほどにするといい感じです。
完成です。
うーん、ダセぇ。けどいいや、純正品以外はこんなもんだ。
4.総評
カスタム費用合計で¥3,815でした。
リールの値段(¥11,067)と合わせると¥14,482でした。
あっ特急便の費用でプラス¥1000か。
それでも似たようなコンセプトのダイワ・レグザよりは安くついたんじゃないですかね。
もちろん、18・20ストラディックSWよりも安くついたので個人的には大満足です。
カスタムしても上位機種と比べて全然安いスフェロスSW。
まさにプアマンズ・SWリールって感じです。
ありがたいことにアルテグラC5000番のスプールと互換性もありますで、
それを装着するとスフェロスSW C5000の爆誕です。しかもアルテグラのスプールは5000円台と、上位機種と比べ破格の安さです。
共通ベース機の存在故にカスタムの余地を残してくれたシマノに感謝。
実釣インプレッションは気が向いたらそのうち書きます。
ではまた。