ベストフィッシュは1日にしてならず

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俺に!魚を!釣らせろ!

パックロッド論 後編

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もくじ

 

 

2-5 ダイワ モアザンモバイル 87MLS-5

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友人のあまりに強い買い煽りと悪ノリで購入した一本。

キャストウェイト 7∼35g、

5ピースです。

55000円、価格なりの凄みを感じます。私の知る中で最も2ピースロッドの使用感に近いです。

バットが強く、時折25g以上のルアーのキャストが怖くなるくらいに従順なティップというモアザンらしさがきちんとモバイルと冠したこの製品にも落とし込まれています。

また、水中を情報の伝わり方も他のパックロッドとは一線を画していて、慣れれば他フラグシップ同様、人竿一体の感覚を味わえると思います。

凄い竿は、みんなの思う通りのすごい竿なので、語れることは多くないです。

 

2-6 ダイワ ラテオモバイル 96M‐4

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大河川で24g以上のバイブをストレスなくフルキャストしたり、サーフゲームにでもできればと思い購入。

ところで、ラテオのネーミングの由来はスズキの学名にあたる'lateolabrax'からきています。

ということでこのラテオモバイルもいわゆるシーバスロッドという認識で購入。

キャストウェイト10~50g、

4ピースです。

実際にはそのキャストウェイトから分かるように、気軽な河口フィッシングからは程遠いマッスルな竿です。以後似たような失敗をまたするのですが「イケるっしょ」みたいな感覚で強い竿を選ぶと後悔する説をここで提唱します。

河口で鉄板バイブをぶん投げたいのなら、シマノ規格のシーバスロッドのMクラスをお勧めします。

ただし、そういう竿と受け止めれば普通にいい竿です。使用感は同じピース数からなのか、さらに強くしたディアルーナMBに近いです。

青物が混じるようなロケーションとシーズンのシーバスフィッシング、またはライトショアジギングに有効な気がします。

 

2-7 ダイワ ソルティスト 85ML-5

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モアザンモバイルは金策のために他の方へお嫁に出しました。

代打にラテオモバイルを購入したのですが、先述のミスマッチ感があり、ソルティストMB SB 85ML-5(以下ソルティスト)を追加購入。

キャストウェイト7~30g、

5ピースです。

シーバス用パックロッドにおいて、価格と使用感のバランスは、現状私の知る限りこの竿がダントツです。ディアルーナMBといい感じに競っているのですが、ソルティストの5ピースのティップの入り方に軍配が上がります。

使用感は(パックロッドなので)少し重い中庸な竿です。

私は、ダイワが表現する中庸な竿の調子が結構好きなので、おすすめです。

また、肩掛け式の折り畳み可能なケースも実用性に優れているのも高評価です。

なんとなくこの古いデザインもお気に入りだったりします。

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残念なのはこの竿は発売が終了しているという点です。

再販を希望するとともに、この竿が折れたとき用の中古美品を探しています。

 

2-8 シマノ ルアーマチックMB S96M-4

 

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右のヤツです



ライトショアジギングに行きたいという友人の貸し出し竿として購入。

キャストウェイト8~45g、

4ピースです。

お値段なんと、店やセール状況によりますが、まさかの10000円切り。

使用感はディバイドの安っぽさがありながら、ディアルーナMBの心強さを足して2で割った感じです。

この竿、先ほどラテオモバイルのパラグラフで述べた用途、つまり大河川の24g以上の鉄板バイブを投げ倒すシーバスフィッシング用としてピッタリです。

同じMクラスでもこうも違うものなのですねぇ。

ライトショアジギング用の竿としても十分に活躍をします。イナワラ程度なら瞬殺です。

惜しむらしくはガイドです。コスト上の都合でOリングガイドが採用されています。

コイツはディバイド程ではないですが、PEラインのコーティングを削り取ります。

時間があればトップガイドでも交換しようかと思案中。

 

2-9 シマノ コルトスナイパー S1000H-3

 

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左のヤツです

「ガチなショアジギングをしたくね?イソンボ釣ってみたくね?w」というノリで購入。

正直パックロッドか怪しいところですが、メーカーの謳い文句に'携帯性'という文字があったので記載。

キャストウェイト ジグMAX100g

3ピースです。

 

ショアジギングがしたいと思う皆さんへ。

その釣り場が激流でもなければ、え、大丈夫かよ?ってくらいのクラスの竿を買うことをお勧めします。特にシマノの場合は。

私は「ワイは体強いし大丈夫っしょw」みたいな軽い気持ちで買いましたが、

80gのジグをキャスト→シャクリ→キャスト...といった一連の動作を1時間も続けることができませんでした。肉体への負担が大きいです。

60gのジグでもキチンと着底するなら、シマノのショアジギロッドMクラスの竿で十分です。

掛けたときに楽にファイトできるかどうか < 釣りが続けられるか

が大事だということを学びました。

 

こういう場合は早々と他の人にお嫁に出すのが賢明なのでしょうが、私には漠然と離島モンスターフィッシングへのあこがれがありまして、いつかはと思い、未だに家で保管しています。そろそろ鍛えなければ、ですね。

 

3 FX次期購入パックロッド候補

 

これだけパックロッドを使うとだんだんパックロッドに対する愛着や探求心が沸いてきます。

パックロッド好きの変態で知られる私はさらにパックロッドを買い足していくつもりです。

テーパーがどうだとか、カーボン素材は東レの○○がどうだかって話は正直不勉強なので分かりませんが、使いやすいとか、そういった分かりやすいところで吟味するのも楽しいものです。

以下で「この竿面白そうだな」といった候補を挙げてみます。

 

ロックフィッシュ用のベイトパックロッドです。現状、8ftを超えるようなシーバス用のベイトパックロッドはほぼ販売されていません。ベイトシーバス自体が割とニッチな分野なので、それをさらに細分化したパックロッドに釣り具メーカーが注力するは難しい話でしょう。

この竿のスペック感から見るにシーバスには「まあ使えるだろう」といった感じなのでリストイン。

 

 

 

店で触った程度ですが、ソルティストに近いような印象です。

私としては喜ばしいことで、発売終了となったソルティストの’もしも’の場合の代替案になりそうです。願わくばソルティストをさらにブラッシュアップしたような使用感であれば嬉しいなと思います。

 オフショアキャスティングロッドのようなジョイント構成が斬新です。

 

 

フリーゲームXT S96ML-6で強烈な持ち重りの要因となった6ピース。

この6ピースがフラグシップたるエクスセンスでどのような使用感に化けるか期待の意味を込めてリストイン。モアザンモバイルを持った時のような感動があればいいな、と。

 

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4まとめ

パックロッドの携帯性に救われているのはユーザーだけではありません。

その利はメーカーや輸送業者、販売店にもあります。

メーカーは送料を抑えられ、

輸送業者は、特に配送員は運ぶ負担が減り、

売店舗は陳列点数が増え、修理受付等の保管場所がコンパクトになります。

売る側の人間にとっても非常に助かる代物なのです(ならもっと安くしろ)。

ですが、まだまだ2ピースの使用感に及ばない代物がほとんどなので、趣味の道具としてこだわりたい層に普及しません。

私個人としましては、別にパックロッドのユーザー層が主流にならなくても全然かまわないのですが、一定以上に売れて、メーカーが研究開発に注力してさらに使用感の良いパックロッドを生み出してほしいなと思うところです。

そのために、私はこれからもちょくちょくパックロッドを買った上で、潜在層の判断の一助としてパックロッドの紹介や小話ができればな、と便所でボヤきました。